久しぶりにおすすめの本を紹介します。
発達障害が先天性の障害であることに対して、後天的な障害として代表的な愛着障害。
愛着障害と聞くと、愛情をかけられていないからなってしまう障害だというイメージですが、一概にはそうは言えません。
愛情をしっかりとかけていても愛着障害にはなります。
わかりやすいところで言うと、愛情のかけ過ぎもよくない。いわゆる過干渉です。
愛着障害は関係性からくる障害です。
愛着障害の子に発達障害だと思って支援をしていくと、よけいに行動の問題が増えてお互いに疲弊してしまう。。
この本を読んで、そのメカニズムが見えてきました。
簡単には説明ができないのでぜひ本を読んで頂きたいのですが、子供の求めるものと異なる愛情を注ぐと関係性がこじれるイメージです。
親本位の愛情は子供の安心・安全にはつながらないということです。
読んでいて心が痛いところも多々あります・・・
また、子供の暴力性は発達障害の特性ではないとも書いてあります。
何か嫌なことがあって、とっさに手が出てしまうのは発達特性かもしれませんが、無意味に殴ったり蹴ったりする行動、物を投げるなどの行動は愛着障害かもしれません。
特性ではなく、関係性の問題だということです。
支援者はこの違いをしっかりと見分けないと、余計にこじれてしまいます。
もっと踏み込んだ一冊はこちら。
この二冊を読むと、詳しく理解できると思います。