2021年8月18日水曜日

おセンチ

 夏休みにことらが一番楽しみにしていたこと、それは大好きな従姉妹に会うこと。

ことらは昔からこの従姉妹が大好きで、「○○ちゃん、かわいい!」「○○ちゃん、あいたい!」

と言うほど。

会うと、一緒に何かをするというわけではないですが、同じ空間にいるということが幸せなようで。

時々、近くに行って「○○ちゃん」と名前を呼ぶ。

この夏もその日がやってきました!

そんなことらのメインイベントの一幕。

車での移動の際、従姉妹がことらの隣で寝てしまいことらの肩にもたれかかってきました。

すると、ことらも目を閉じてそっともたれかかります。



ことらは嘘寝です(笑)

家に着くと、「あ〜寝ちゃった」って(笑)

完全に恋してるなぁ〜

夜、自宅に帰るといつもと様子が違うことら。

いつもならスマホでYou Tubeやプライムビデオを見るのが、スマホも見ずに普段あまりやらないレゴで遊びだす。

お風呂も入らず黙々と。

途中、お風呂に入ってからもずーっと。

そして、遂に完成!



大作を持ってきたことらに、「これはなに?」と聞くと、「パン工場!」と。

たしかに、煙突っぽいものもついてるし、玄関アプローチまである!

素晴らしい。

窓を覗くと、中の家具までしっかりセットしてある。



なんか、これはことらがセンチメンタルになってる気がする。

好きなドラマが終わってしまった時のような感覚か?

機嫌が悪いわけではなく、すごく興奮してるわけでもない。

なんか、この気持ちをどう表現したらよいのかわからない!って感じがする。

よく考えると、従姉妹と遊んだ日の夜はこんな様子が見られる気がする。

これもことらの成長だなと嬉しく思える、夏の思い出でした。

2021年8月2日月曜日

自立生活

 この本を読む前は、知的障害があって一人暮らしが本当にできるのかな?

それは本当に本人にとって幸福があるのかな?

と感じていましたが、それは親の偏見でした。

この本の冒頭にも、「障害者の一番の敵は親」だと書かれています。

出鼻をくじかれました。本当にそうかもしれません。


また、文中の玉置幸則さんのコメントも心に刺さりました。

「知的障害があるからと年相応の生活経験を積ませてこなかったから、想像の域で“あれできない、これできない”と思い込んでしまっている。発想を変えて、できないことがあったら、それをするためにはどんな手伝いがあったらできるんやろか、とできる話を進めていくと、3%も増えたいく。障害が重かったとしても、じゃあ、そういうお手伝いをしていけば一人暮らしができるのかっていうことを考えてほしいなぁと思う。」

この中ででてくる3%とは、知的障害があって一人暮らしをしている人の数である。

この本を一緒に書かれているヘルパーさんも素晴らしい。

本人と向き合った時に「重いか軽いか?」なんて言葉は意味がないです。「どうやったらできるか」一緒に考えよう!

とある。

常に支援をしている、親、支援者、先生などは無意識に子どもたちの領域を決めつけて限定しているかもしれない。

今やっておかないと将来大変になる。この子達にはわからないから、危険だから。

と、親や支援者が可能性をつぶす。

よく見ると、親や支援者のためなんじゃないかと感じることもある。

抑制されて、思考停止、判断停止になっていく子どもたち。

なにも特別支援の必要な子どもたちに限らない話である。

大人は子どもたちのことを思ってのことだと思うが、過干渉かもしれない。

死んだように生きていくよりも、

大変だけど楽しいの方が良いに決まってる。

無理無理と決めつけずに、まずできる方法を考える。

固定概念をうちやぶるところから考えていこうと意識する。

親が一番の敵にならないように。