この本を読む前は、知的障害があって一人暮らしが本当にできるのかな?
それは本当に本人にとって幸福があるのかな?
と感じていましたが、それは親の偏見でした。
この本の冒頭にも、「障害者の一番の敵は親」だと書かれています。
出鼻をくじかれました。本当にそうかもしれません。
また、文中の玉置幸則さんのコメントも心に刺さりました。
「知的障害があるからと年相応の生活経験を積ませてこなかったから、想像の域で“あれできない、これできない”と思い込んでしまっている。発想を変えて、できないことがあったら、それをするためにはどんな手伝いがあったらできるんやろか、とできる話を進めていくと、3%も増えたいく。障害が重かったとしても、じゃあ、そういうお手伝いをしていけば一人暮らしができるのかっていうことを考えてほしいなぁと思う。」
この中ででてくる3%とは、知的障害があって一人暮らしをしている人の数である。
この本を一緒に書かれているヘルパーさんも素晴らしい。
本人と向き合った時に「重いか軽いか?」なんて言葉は意味がないです。「どうやったらできるか」一緒に考えよう!
とある。
常に支援をしている、親、支援者、先生などは無意識に子どもたちの領域を決めつけて限定しているかもしれない。
今やっておかないと将来大変になる。この子達にはわからないから、危険だから。
と、親や支援者が可能性をつぶす。
よく見ると、親や支援者のためなんじゃないかと感じることもある。
抑制されて、思考停止、判断停止になっていく子どもたち。
なにも特別支援の必要な子どもたちに限らない話である。
大人は子どもたちのことを思ってのことだと思うが、過干渉かもしれない。
死んだように生きていくよりも、
大変だけど楽しいの方が良いに決まってる。
無理無理と決めつけずに、まずできる方法を考える。
固定概念をうちやぶるところから考えていこうと意識する。
親が一番の敵にならないように。
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