2020年2月13日木曜日

街の頼れる歯医者さん

【 番外編 】

僕のブログにも何度か話題に出てくる歯医者さん問題。
特性がない子でも歯医者が好き!という子は少ないと思います。

昨日は真ん中の娘、ことらの妹を歯医者に連れていきました。
彼女にとって初めての歯医者です。
今、年長さんで4月から小学校に入る妹。緊張や不安が強い子で、初めて会った人はもちろん久しぶりに会った人にもなかなか打ち解けるまで時間がかかります。
保育園のお遊戯会でも年少の頃まではとても楽しく踊っていたのに、年中で突然踊れなくなってしまい、終わってから号泣するという様子でとても心配しましたが先生方のご配慮で今ではとてもとても力強く演技できるようになりました。
今回は前歯がグラグラしてきて、下から大人の歯が生えてきているのですがまだ乳歯が抜けていないため斜めに生えてきてしまって心配して歯医者さんへ。
大人でも怖い抜歯。妹も前日から「歯医者怖い・・」と言って、当日も家から出たがりません。
なんとか歯医者さんまで着いたのですが、僕にくっついて離れられません。
初めての歯医者さんなので問診票を書いたり、少し待ったりで緊張が高まります。。
さあ、名前が呼ばれて妹の番です。診察室に入りましたが、診察台に座れません。
抱っこして寝かせて、隣で手を繋ごうとしても丸くなって怖がります。
それを見ていた歯科衛生士さんが「大丈夫だよ〜歯みがきしよっか!」と優しく話書けてくれて、どの歯ブラシがいい?と選ばせてくれました。妹は自分の好きな色を選んでなんとか診察台へ。
歯磨き→クチュクチュペ→鏡で確認→回転ブラシ→クチュクチュペと繰り返すうちに不安も緊張も減ってきた彼女。いよいよ先生の登場です。
先生はいきなり口開けて〜などとは言わず、まずは挨拶をして彼女の目線にしゃがんでお話から始めました。「いつも何して遊んでるの?どんな遊びが好きなの?」
なかなか答えられない彼女に、ついついこちらが答えてしまいそうになりますが、ここで僕が答えてしまうと先生の配慮が台無しになると思いガマンガマン。すると、先生が「ゆっくりでいいよ〜何かな〜ゆっくり考えてみて〜」と言ってくれると、小声で
妹「ラッキュウ」
先生「へ〜LaQが好きなんだ〜!家でよくやるの?」
妹「保育園でやるの」
先生「へ〜、じゃあ保育園でよくやるんだね」
妹「あ〜でもあんまりやってないかも」
なんて会話で和んだところで治療へ。リラックスできて僕が隣に座っていなくても治療もでき、抜歯もこのまま自然に抜けるのを待っても大丈夫ですよと言われましたので、彼女にどうするか選ばせると、「抜く!」と言うので抜いてもらいました。
終わってみると、全然痛くなかった!ととても自信がついた彼女。
先生はなにかする時は必ず彼女に説明をしてくれ、道具も見せてくれます。それもとても安心できたようです。
受付横にガチャガチャの機械があって、診療をがんばった子はコインがもらえるというシステムもとても楽しめました。
一つ乗り越えて、自信の着いた彼女はその日の夜もとても落ち着いて、いつも以上にお利口さんに。とても成長を感じました。これも自己肯定感ですね。

今回行った歯医者さんの先生はききょう会館の一宮市口腔衛生センターにて障害者(児)の診療も行っている先生。以前、ことらもお世話にってとてもよい先生だったので妹も連れていきましたが、ここにして本当に良かった。初めての歯医者ってとても大切ですね。
ことらで失敗しているので、妹は成功して良かった〜

あいグローデンタルクリニック
https://igrow-dc.com/

2020年2月12日水曜日

地域とのつながり

【3年生・2020・2月】

先日、近所の野黒公園に遊びに行きました。
ここに行くと、帰りはゲオに行ってDVDを借りるのがルーティン。
ことらはどちらかというとDVDを借りるほうが楽しみのような感じです。
この日も公園での遊びは早々に切り上げてゲオへ。僕は弟と車でゲオへ向かって、妻とことらと妹と歩いてゲオへ向かいました。
歩いて向かった3人は途中、しまむらに寄りたいねとなり、しまむらに寄ったのですが買い物途中でことらを見失ったみたいで、待ちきれずにゲオに行ったんだなと思って急いで妹とゲオに向かったのですが、ゲオに行ってもことらがいません。
えっ!となって、急いでしまむらに戻ると中からことらが見覚えのある女性と手をつないで出てきました。
なんと、年長の時に通っていた保育園の加配の先生です!
しまむらに入る時に先生と遭遇して、「あー!お久しぶりです!」と挨拶を交わしたそうなのですが、先生は帰る時に車の中から、ことらがまだ出てきてないのに焦って出ていく妻と妹を見て、あれおかしいなぁと思ったみたいで、しまむらを見に行ってくれたそうです。
そして、しまむらの中で一人でいることらを見て、手を引いて外につれて来てくれたところでした。
とても偶然が重なった出来事ですが、地域の方がことらのことを知っていて自然と手助けをしてくれる。これが理想の地域とのつながりで、本当のインクルージョンだと思いました。
そして、ことらは本当に良い先生に恵まれているなと感じました。
先生、ありがとうございました。

2020年2月7日金曜日

ジャングルポッケ

【3年生・2020・2月】

最近、ことらは歌遊びにはまっています。
ごっこ遊びや、他の遊びの中に歌を混ぜたり、一緒にいる人に歌を歌ってもらったり。
歌ってもらう時は自分では上手に歌えないので、歌詞だけ伝えながら歌ってもらいます。
きっと、彼の頭の中では一緒に歌っているのだと思います。
そんな中、ハマっているのが「ジャングルポッケ」。
ジャングルポッケ♪ジャングルポッケ♪ジャングルポッケ〜♪
一匹目飛びだした〜♪
ガオー!ガオー!ラーイオンが飛び出した!
という歌遊び。
ことらが「1」と言うと、僕が一匹目飛び出した〜♪と歌い、
次にことらが「ライオン!」と言い、「がおーがおー」と言うので、
僕がガオー!ガオー!ラーイオンが飛び出した!
と歌います。
時々、「ゴリラ!」とか言ったあとに、「う〜ん、なんだろう。」と
こっちが悩んだふりをすると、「うっほほうっほほ」と教えてくれます。
こんなことを繰り返しながら、ことらとお散歩しました。


ベースの歌もあるのですが、ほとんどことらのアレンジが多く聞いてて面白いし、
終わりがありません。。エンドレスです。
先日は最高記録で43匹目までいきました!
普段は数字を20くらいまでしか数えられません。
途中、30の壁、40の壁がありますが、「30だよ」とか「40だよ」と
教えると、言えました。
数字を言わせようとしていたら、きっと言えなかったでしょう。
動物を自分で選んで、鳴き声や音を連想するのもすごいなと思いました。
想像力が育まれます。
遊びの中、楽しみの中に学びがある。これが理想です。
無理にできるようにさせようさせようとすると、こじれることも多々あります。
そんな基本をことらが再確認させてくれた日曜日でした。

2020年2月5日水曜日

お通夜

【3年生・2020・2月】

ことらと同じ学校の高等部の1年生が亡くなったという訃報を学校からいただき、面識はなかったのですがどうしても他人事とは思えず、ことらと一緒にお通夜に参列しました。

ことらが自閉症であるとわかって、言葉の指示が入らない、勝手に走って行ってしまう、家を抜け出してしまうなど、ことらが起きている間は気の抜けない幼児期。
ニュースで幼い子供が行方不明とか、川で亡くなったと聞くと自閉症?発達障害?と気になって見ていました。実際、ことらも事故にあったかもしれない、亡くなっていたかもしれないということは何度もありました。実家や親戚の家を抜け出してしまったこと、片側2車線の大きな道路に飛び出したこと。その度に運が良かったと思うしかないのですが、常に運が悪くということが起こるかもしれないと覚悟はしていましたし、常に気を張っていました。
でも、最近はことらも落ち着いてきていて、そんな覚悟が少し薄らいでいました。

しかし、今回お通夜に参列させていただき、身の引き締まる思いでした。
子供が親よりも早く亡くなるのは想像もできないくらい辛いことです。
あらてめて、自分の子どもたち、トレトレの子どもたちの身を守ることを誓う一日になりました。