【3年生・2019・9月】
先日、トレトレで就学を控えたお母さんたちに向けて、就学を乗り越えた先輩お母さんに当時を振り返ってお話をしていただきました。
就学は親にとっても子どもにとっても最初の大きな分岐点であり、大きな問題だと思います。
どうして大きな問題なのかと言うと答え(正解)がないからです。
後から後悔して、やっぱりあっちの道を選んでおけばよかった〜と思っても、もしかしたらそちらの選択肢のほうがよけいに苦労したかもしれません。それは誰にもわかりません。
だから沢山悩みます。。
ことらの時も悩みました。ことらの場合は、支援級にするか支援校にするかです。
発語もないし、衝動性、多動性も強いので支援校の方が良いのかなぁと思いながらも支援級行けないかなぁと思ってしまいます。今思えば自分たちを納得させるために沢山の支援級を見に行ったのかもしれません。近隣学校から、良い先生がいると噂の学校まで5〜6校見に行きました。
支援学校も一宮市はJRの線路で学区が決まっているのでうちはいなざわ特別支援学校なのに、一宮東特別支援学校も見学に行きました。東のほうがよければ転居するつもりで。
結果、いなざわ特別支援学校に決めましたが、今はとても良かったと思っています。
就学前相談にも行ったのですが、そこでいなざわ特別支援学校の小学部主事の先生にお会いしたのもご縁だと思いました。とても良い先生だったので。
あれからいろいろ勉強して、沢山の方のお話を聞き、ことらに寄り添い、今感じることは就学も手段だということです。人生の目的は本人が充実した幸せな人生をおくること。そのための手段として就学があります。大学行くのと一緒で、一流大学に行けば幸せで大学に行っていない人は不幸せかというとそんなことは全くありません。普通級に行ければ幸せで支援学校は不幸せじゃないですもんね。
ある先生に聞いたのが、普通級にしろ支援級にしろ支援学校にしろ、大切なのは本人のやりたいという気持ちが増える場所なのかどうかということ。今回の先輩お母さんのお話の中でもある校長先生がこどもたちの興味関心をなくすようなことは絶対にしてはいけないと言っていました。特に小学生は興味関心から伸びる時期です。見たい!やりたい!遊びたい!から結果できることも増えるし、知識も増えていきます。コミュニケーションももちろんそうだと思います。ことらたちは周りの子達がやってるから、やりたくないけどやるかぁ〜とはなかなかなりません。それに一度嫌いになってしまうとできることでもやらなくなります。へたにやらせようとするとパニックになったりもします。◯◯をできるようにさせよう、できるようにさせようというのはどんどん話がこじれてしまうことが多いんです。
大切なのはこどもの特性にあった場所を選ぶことだと思います。就労もその人の特性に合わない場所を選ぶから定着しないという事実もあります。
と言っても答えのないことなので、悩むことが正解だと僕は思います。
悩んで、いろんなものを見て、いろんな方の話を聞いて、答えをだす。結果がどうなるかはわかりませんが、悩んで動いたことは絶対無駄にはなりません。
一人で抱えなくていいんです。人の力を借りる。人手を集めるというのはこれからも必要で大切なことです。トレトレのようなデイサービスを使うことも人の力を借りることですし、人手を集めることと同じです。もっと細かいことを言えばネットショッピングすることも人手を借りることと同じです。買い物に行く暇がない、とてもじゃないが子どもを連れて行けないという方も多いと思います。そんな時には配達してもらうという人手を借りるのです。
親も人の力を借りる練習ですね。子どもたちも助けてもらうことが今後大切になります。助けてほしいと言えるようになること。
助けてもらうことって助けることと同じくらいの価値があると思っています。助けてもらうことによって助ける人を輝かせるのですから。人を助けると幸せな気分になりますもんね。
いっぱい助けてもらって、助けてもらい上手になりましょう!
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