11月末に公開が始まった映画「梅切らぬバカ」を観てきました。
https://happinet-phantom.com/umekiranubaka/
50になった重度知的障害を持った息子と、80近い母親 の日常を描いた映画。
息子役は塚地武雅さん、母親役は加賀まりこさんです。
塚地武雅さんもはまり役でしたが、加賀まりこさんも素晴らしかった。
なぜなら、加賀まりこさんの長年連れ添っているパートナーのお子さんも自閉症だとか。
普段と変わらないような自然に演技ができたと。
むしろ気持ちが入りすぎて、監督から感情を出しすぎとダメ出しをもらったそうです。
加賀まりこさんの演技からは、「生まれてきてくれてありがとう」という想いが全編に散りばめられていました。
ご本人も意識したそうで、長年パートナーと息子さんを見守ってきて、親の気持ちというのは、「子の存在そのものにありがとう」なんだと感じたそうです。
自閉症児の親からすれば、塚地武雅さんの演技にも賛否両論はあるようですが、こういった世界、日常があるということを映画というエンターテイメントを通して世の中に発信していくことに大きな意味があると思っています。
リアリティだけを求めればドキュメンタリーの方がいいわけですが、これがドキュメンタリーになるとぐっと視聴者が減ってしまう。
まずは、映画という手法を使って社会に知ってもらうこと。そして、関心を持ってもらうことが大切だと思います。
この監督、「和島 香太郎」さんはまだ30代の若者です。
今はネットラジオで「てんかんを聴く ぽつラジオ」ということで、You TubeやPodcastを使って、月に1回のペースで制作・配信。てんかん患者やその家族をゲストに招きそれぞれの日常に転がっている様々な悩みと思いを語ってもらっているそうです。
今後が楽しみな監督です。
「梅切らぬバカ」は、1時間ちょっとの短い映画です。
小学生な観れると思いますので、きょうだい児と一緒に見るのもおすすめです。
うちも妹に見せたいと思っています。
たぶん、劇場では公開が短いのでお早めに是非!
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