2019年7月9日火曜日

ほめほめ貯金

先日、特別支援学校の先生にご紹介いただいたドクターの勉強会に参加しました。
広島にある発達障害・心のケア専門のクリニックの副院長の泉先生。
女性の先生なのですが、とても物腰が柔らかく声のトーンも心地よい先生。
子どもたちや親にとってもこの柔らかさはとても大切だなぁと感じました。

【虹の子どもクリニック】
https://www.nijinokodomo.jp/

最初、親さん向けの勉強会だと泉先生は思っていたらしく、資料も内容も基本的なことも含めてわかりやすい内容でした。
その中で特に印象的だったのが、【環境が6割】【ほめほめ貯金】

【環境6割】
組み合わせで現れる発達障害として、「個人要因」「養育環境」「社会環境」が関係して発達障害が表面化してくるのですが、個人要因が強いと思われてきた発達障害が実は環境要因の方が強かったというお話。一卵性双生児に全く異なる環境で育てた場合のエビデンスで6割環境が影響しているとの結果がでたそうです。同じような特性や障害があっても環境で全く異なる未来が待っているということになります。

【ほめほめ貯金】
発達特性のある子どもたちは成長しないのではなく、成長が遅いだけ。ゆっくりなだけ。
それをなんとかさせたい、他の子と同じようにさせたいと怒っては逆効果。
5歳〜10歳くらいの時期に沢山ほめてほめていくと、10歳を過ぎてからの成長時期に自己肯定感を失うことがなくなる。これをほめほめ貯金と表現されていました。
「よく、うちの子ほめるとこないんです〜」とおっしゃるお母さんがいるんです。と泉先生はおっしゃってました。そんな時は生まれてきてくれた時のことを思い出して、存在そのものをほめてくださいとおっしゃってました。よくトレトレで言う、存在承認です。
とても共感できました。

他にも沢山の学びのある勉強会でした。
コミュニケーションにもとても着目されているそうで、コミュニケーションの勉強会もされているそうです。
最後の質疑応答の時に少し話をされた院長先生もとても素晴らしい方でした。
発達特性だけではなく、いろんな視点から子どもたちを見るというのがとても素晴らしい。こんなクリニックが愛知にもあるといいのに。
この勉強会はシリーズで行われるそうで、次回もとても楽しみです。

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