2019年4月18日木曜日

歯医者

【1年生・2017・9月】

ことらは歯医者がキライです。歯医者が好きな人も少ないかもしれませんが、ことらはトラウマのようなもので、責任は僕らにあると思っています。
初めて連れて行った歯医者。小児歯科ならここがいいよと聞いて連れて行ったのですが、これが間違いでした。ものすごく威圧的に治療をするところで、力ずくで治療をします。
ASDの子は歯医者で暴れて危険なので、拘束具を使うこともあるのですがこれ以後に会った歯医者さんは子どもに対しての配慮がありますが、この歯医者さんはそれがなかったです。
この歯医者さんから定期検診のはがきが届いたことがあって、そのはがきをことらがこっそりゴミ箱に捨てていたことがありました。この歯医者さんのぞうのイラストが心に残っていたのでしょう。。

もともと虫歯になりやすい体質のことら。歯医者はいやがるしどうしようかなぁと思っていたら、ことらみたいな障害を抱えた子たちが診てもらえる検診・治療をききょう会館で定期的にやっていると聞き、早速行ってみました。そこには一宮市内の歯医者さんが自分の医院の合間をぬって来てくださってるのですが、そこに来ている先生も歯科助手さんもみんな慣れているし、とても配慮を感じました。
まずは診療台に座るところから始めましょうと提案いただき、まずは座る、次に寝そべる、次に口を開ける、次にはみがきとスモールステップで何回も通いながら少しずつできるようになっていきました。できるようになる度に歯科助手さんもとても褒めてくれます。
しかし、虫歯は待ってはくれません。ついに虫歯ができてきてしまい、まだ治療にまでは至らないことらをどうしようかと悩んでいると、岐阜の朝日大学歯学部附属病院を紹介されました。そこで治療するしかないと言われ、早速予約して行きました。
検診にいくと、虫歯は一本ではありませんでした。。これは、一つ一つやっていては大変なので全身麻酔をかけて一気にやりましょうと言われました。
全身麻酔となると、もちろん入院です。治療の前後も入れて2泊3日の入院です。これはまた一つ思い出ができるなと思いながらの入院でした。


朝日大学の先生はとても親切で丁寧でした。怖がることらに配慮して聴診器を貸してくれてことらの気持ちを和らげてくれました。


全身麻酔は注射は暴れるので、鼻から麻酔を吸って行うものでした。とっても警戒していたことらでしたが、麻酔の匂いをかいだら一瞬で眠りにつきました。

結局4本の歯を治療しました。ASDの子は歯の治療をするのにも一苦労だなと感じました。
おかげでことらとの思い出が増えました。ことらと一緒に過ごした2泊3日の入院。ちょうど僕の41歳の誕生日でした。誕生日の朝をことらと二人だけで迎えることもなかなかないなと思い少し嬉しかったです。


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