2019年2月5日火曜日

中部大学

【1年生・2017・4月】

数年ぶりに中部大学にやってきました。卒業以来です。
突然のアポ取りにも快く受けてくださった、作業療法の先生に会うためです。
僕が在学中にはなかった新しい校舎の中に作業療法科はありました。
先生は少し緊張した面持ちで訪ねた初対面の僕を、優しい笑顔で受け入れてくださいました。

初対面の挨拶を交わし、僕がなぜ放課後等デイサービスを始めようと思ったのかを
お話しました。ことらのことを中心に。
先生はいなざわ特別支援学校や上林のあおむしにもゆかりがあるそうで、話がいろいろ
繋がりました。
僕はあらかじめ考えていた質問を先生に投げかけました。
それを先生は一つ一つ丁寧に答えてくださいます。
その中でも特に印象に残っているのが、重度の子供と、軽度の子供は分けて預かったほうが良いのか?という質問をした時でした。(こどもにとっての影響とプログラム的な面で)
ことらはいわゆる重度の自閉症です。それが理由でやんわりデイの利用を断られることが
あったり、こちらからここのデイでは危険だなとか難しいなと思うことも何度かあったので。
先生はこうおっしゃいました。

基本的にわけなくても良い。何を基準に重度と軽度と区別するのかということ。
国の判定で重度判定でもいろいろできる子もいれば、軽度の判定でもなかなか
できないことが多い(やらない)子も多い。
大事なのは、今まで丁寧に育てられてきたかということと、こどもが伝えたいこと、
発していることを、きちんと受けとめてあげてきたかということ。
丁寧とは、むりやりに抑えつけたり、感情的に怒ったり、怒鳴ったりしないということ。
そうすると、子供は常に不安に怯え、安心できる場がなくなるため、歪んだ成長をする
ようになる。
歪んだ成長をすると、どんなに良い療育や教育をしてもなかなか入らなくなる。
また、きちんとしかることができているかということ。
きちんと叱るとは、本当にやってはいけないこと、危険なことの区別ができるように
しつけること。
カッとなって、怒ることではない。」

わかりやすい中にも愛情のあるお答えでした。
それに、障害の有無は関係なく子育ては同じだと感じました。
この丁寧に育てるというのは、今でも僕の中のテーマです。

最後に先生は実際の現場に入って、もっといろいろ見たほうが良いとおっしゃってくださり、
春日井の放課後等デイサービスの施設を紹介してくださいました。
そして、そちらの施設でスタッフ向けの研修や支援の現場に参加させていただけることに
なりました。
突然の一本の電話から始まったご縁ですが、先生は丁寧にそして親身に対応くださり、
自分にとってとても大切な出会いとなりました。

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