先週、トレトレで清須市にある特例子会社 TGウェルフェアへ会社見学に
行ってきました。
愛知県には20社しかない特例子会社。特にTGウェルフェアは市街からも注目
されており、特別支援学校や企業、地方自治体から見学の以来が殺到。
今回の私たちで累計1700人以上の方が見学にみえているそうです。
また最近は講演の依頼も多く、近々三河の方で講演の依頼が入っているのだとか。
何がそんなに話題なのかというと、特例子会社なのに「自立支援」を全面に掲げて
いるところです。
それもTGウェルフェアの掲げる自立は、2つにわかれており
*社員としての自立
*社会人としての自立
この2つの自立ができて初めてTGウェルフェアにおける自立と考えます。
しかしこれは言うのは簡単ですが、やるのは本当に大変ですごいことです。
特に社会人としての自立というのは、会社の外でのことが主になってくるわけです。
TGウェルフェアでは、身だしなみや言葉遣い、休憩時間の過ごし方だけでなく、
一般的な生活をおくる為の自立支援を行っています。
それはただ言うだけではなく、共に宿泊研修をして炊事、洗濯、お風呂にはいる、
余暇の過ごし方など、多岐に渡ります。
その結果、入社して数年でできることの幅がどんどん増えています。
仕事面でも、入社時は10分もたなかった子たちが今は8時間の立ち仕事を難なく
こなしています。
TGウェルフェアの方は言います。「体験なくして自立なし」だと。
今は過保護の中で育っている子どもが多い。取り返しのつく失敗をどんどんさせて
くださいと。僕はこれを見守る勇気、待つ覚悟だと感じました。
子育てはついつい手が出てしまいます。心配だったり、できないと思っていたり、
時間がなくついついやってしまいます。ここで一歩見守る、待つということが大切
なんだと感じました。
今、TGウェルフェアでは19人の方々が働いていて、そのうち13人が重度の知的障害
なんだそうです。
でも、彼らの仕事ぶりをみているとそれが信じられないくらいの作業スピード、
手際の良さ、挨拶の力強さ。
技術的なこともありますが、基本は覚悟だと言われます。
親の覚悟。支援者の覚悟。
障害を理解し、褒めて、叱って、励まして、教えて、できるまで待つ。
必ずできると信じて繰り返す。
そこには障害だからとか、特性だからとかは関係ないんです。
魂と魂とのぶつかり合いだと感じました。
TGウェルフェアは特例子会社になってから9年間で2人の退職者しかでていません。
その2人は寿退社だそうです。
良い人材がこない。定着率が低いと嘆く会社が多いですが、会社の覚悟も
問われているのではないでしょうか。
時には涙を流して帰る方もいるそうです。
悔しさからか、悲しさからか、不安からかわかりません。
しかし、仕事で涙を流すほど真剣になり、努力する。
その先に初めて生きる幸せが見えてくるのではないかと感じました。
こんな会社があることが子どもたちの未来への光であると感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿