【年長・2017・1月】
この頃に出会った本です。
この本の冒頭の一文です。
私は、思うのです。
長男が、もし障害を持っていなければ。
あなたはもっと、普通の生活を送れていたかもしれないと。
私は、考えてしまうのです。
長男が、もし障害を持っていなければ。
私たちはもっと楽に暮らしていけたかもしれないと。
何度も夢を見ました。
「お父さん、朝だよ、起きてよ」
長男が私を揺り起こしに来るのです。
「ほら、障害なんてなかったろ。心配しすぎなんだよ」
夢の中で、私は妻に話しかけます。
そして目が覚めると、いつもの通りの朝なのです。
言葉のしゃべれない長男が、騒いでいます。
何と言っているのか、私には分かりません。
ああ。
またこんな夢を見てしまった。
ああ。
ごめんね。
この一文ですでに泣いていました。
私もことらが話しかけてくる、起こしに来るなどの夢を見たことがあります。
夢から覚めると複雑な気持ちです。
私には文才がないので、表現ができませんがまさにこの通りだなと思いました。
ことらの不可思議な言動。
でも、全てに意味はあり、全てに意思があります。
それがわかった時がすごく嬉しいです。
妹、弟も今のことらを、そのままのことらを受け止めてくれています。
今は本当に表題のように思えるようになりました。
いつか作者の神戸さんにはお会いしたいと密かに思っております。
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